はじめまして、しぇんぷです。
記念すべき第1回目は言わずと知れた傑作機、F-15を製作していきます。
使用するキットはこちらも言わずと知れたハセガワの1/48 F-15J/DJ、同社のナナニイ新版を拡大してディテールも追加しましたって感じのキットです。繊細な筋彫りとほどよいディテール、頼りない糊代からハセガワ臭がプンプンします。
ベテランキットなのでレビューは先人達におまかせするとして、それでは早速製作風景を...
まずはコックピット、キットパーツをそのまま使用していますが、今回は近代化改修機を再現するので計器盤のパネルを一部切削して液晶パネルをなんちゃって再現しています※低クオリティ
ディテールアップの一環として、座席上部にキャノピーブレイカー(だと思う)を取り付け、ちなみにプラ板が無かったのでランナーから削り出しました。創意工夫モデリング。
また、実感を高めるためにHUDの取り付け部を薄く削っています。キットそのままよりはいいんでね?(自己満足)
そんなこんなでコックピットが完成しました。
嘘です。キット標準のHUD反射板があまりにも分厚かったので、0.25mmの透明プラ板から形を合わせて切り出したものに変更しました。
横から見るとこんな感じ
ちなみにキット標準パーツはこれぐらい分厚いです。防弾ガラス?
ちなみにこの後計器盤のフード部分に配線と機器を追加していますが写真を撮り忘れました。無念。
また、座席後方の電子機器室は色を塗っていません。キャノピー閉めたら見えんからね
コックピットを作ったら次は機体の組み立てを行います。
機首部分はこれまたハセガワお馴染み、糊代少なめで強度が出ないので、補強用のプラ板を入れています。それでも塗装後に一度折れました。キレそう(キレた)
機首と胴体を接着し、合わせ目にラッカーパテを盛っています。
あ、ちなみに今回は初の試みとして機体各部にリベットを打っています。
リベットが無いと寂しく見えるようになっちゃって...
翼も取り付け
今回は離陸前の状態を再現するのでフラップを切り離しています。
離陸前の状態を再現するためには...
F-15の特徴、可変インテークを下げ状態に改造するのは外せません。
エアインテークを切り離し、楔形のプラ板を挟むことで成形しています。
実機は離陸時11度の下げ角になると小耳に挟みましたが、ぱっと見で角度を決めています。まあこんなもんじゃなかろか
ここで近代化改修仕様にするための小改造&ディテールアップをあれこれ...
機首右側の空調排気口を塞ぎました
また、レドームのライトニングアレスタを伸ばしランナーで再現しています
バルカン砲の砲門もしっかり開口、意外と綺麗に開けられて一安心
なんか他にも色々ディテールアップした気がするけど、写真が残っていないのでこれぐらいで
機体各部の細工がある程度できたところで機体各部のパテ埋めを行います。
今回はなるべく合わせ目を無くすため、垂直尾翼を塗装前に接着しました。
機体をあれこれいじるのも飽きてきたので、色々忘れている気もしますが塗装に移ります。
まずは一色目、ホワイトとMr.カラー307番を混ぜたM r.カラー308番を筆で薄く塗り重ねていきます。
周囲の景色が映るぐらいには綺麗な塗膜ができました。天才か?
続いてホワイトを混ぜた307番を塗り塗り
迷彩の色調差も狙い通り、マジで安心
どうなるかドキドキだったリベットもいい感じじゃないでしょうか、すばらすぃ〜
とまあそれなりに順調に進んでいたのですが、ここで気が変わりまくりました。
これなーんだ!(唐突なクイズ)
大ヒント
はい。というわけで、唐突に近代化改修形態二型の機体を作りたくなったので、色々と方針転換します。
まずは形態二型の外見上の最大の特徴(たぶん)、胴体側面の電子戦用アンテナフェアリングをプラ板で作成、機体に取り付けました。
取り付け基部ちょっと分厚すぎたなあ...
他にもエアインテーク下に開けてしまったJ/ALQ-8 ECMアンテナを取り付けるための穴を埋め直したり、機体尾部のアウトリガーにアンテナを取り付けたり、色々と工作を施しました。
良い子のみんなは最初に何作るかちゃんと決めましょう
そして面倒くさがって先延ばしにしていた無塗装部分の塗装を施し、エンジンノズルを接着。
無塗装部分は塗装指示を無視して、クロームシルバー、黒鉄色、カッパーをなんとなくで調合した色で塗っています。
また、ちょっとくどいですが薄く溶いたブラックでアクセントを入れています。
アレスティングフックのカバーも現在は付いていないようなので切り飛ばし、アレスティングフックをランナーを削って作成しました。
まあそれっぽく見えたらヨシ!
お次は風防とキャノピーの塗装です。
本来はゴミや塗料の流入を防ぐため、機体の塗装&トップコート後に取り付けるつもりでした...が。
ご覧の通り風防と機体の合いは微妙なので、塗装後にボンドで接着するだけでは取ってつけた感満載になりそうです。仕方ないので、パテの使用も覚悟の上で、この時点で溶着させてなるべく滑らかな接合面を作ることにしました。
最初に片側面を流し込み接着剤で接着、固まったら風防を上から押し広げながらもう片面を接着することで対処します。
隙間はパテを使うほどではないと判断し、流し込み接着剤を少量ずつ何度も流し込むことで、プラを溶かして埋めていくことにしました。
接着したらマスキングして、透け防止も兼ねてフレーム色の艶消し黒で塗装、その上から307番を塗っていきます。
マスキングを外すとこんな感じ、染み出しもありましたがまあまあ綺麗に塗装できました。
あ、このキットは風防・キャノピー両方にパーティングラインが走っているので、気になる人は消しておきましょう。
今回もデザインナイフでカンナがけの後、神ヤス(2000〜10000番)→コンパウンド(仕上げ目)→コーティングポリマーで透明度を回復させています。まじでこの作業苦手。コーティングポリマー万歳。
ここでふと気になったのでお手付きのまま置いていた同スケールのT-34メンターと大きさ比べ
イーグルがデカいのも相まってとんでもないサイズ差です。
模型はこういう比較も気軽にできるからいーんだ
お次はパイロット、今回の仕様に合わせて、ヘルメットはイマドキのJHMCSをパテで再現しています。
お次はパイロット、今回の仕様に合わせて、ヘルメットはイマドキのJHMCSをパテで再現しています。だいぶ頭でっかちだったので、この後削りまくりました。(また写真ナシ)
ちなみに右手は計器盤フードに置く形に改造しています。模型のフィギュアは動きがあった方がいいって言うし...(操縦桿を握るように着座させられなかっただけ)
そんでもってデカール貼りの前に機体各部を軽くウェザリング、下宿にツールを持ち込んでいないので、汚れは鉛筆で書いたものを擦って伸ばすことで再現しました。
意外となんとかなる。
それじゃあ基本のウェザリングも終わったしデカール貼ってくぞ!ってノリで1発目に貼ったデカールがこれ
なんでモールドと形違うん...?
この部分は、デカールからはみ出した部分を機体色で塗り隠し、気を取り直して他のデカールを貼っていきます。
自衛隊機の常でイーグルも非常にコーションマークが多いです。ハセガワさんも親切に一体化して貼りやすくしてくれているのですが...
合わん。
ものの見事に全てのコーション類の位置が合いません。泣く泣く全てを切り分けて貼り付けることで対処しました。
そーゆーとこやでハセガワ...(でも好き)
ここでまたまた追加工作、機首側方下面の全温度プローブがないことが無視できなくなってしまったので、0.8mmの穴を開孔しプラ板で作ったプローブ(っぽい形のもの)を取り付けました。
デカール貼ってからやるんじゃねえ!
また、今回はできる限り最近の仕様で再現できるよう、デカールを自作することにしました。
初の試みです(ドキドキ)
Inkscapeでキットには入っていない主翼上のコーションマークを作成、これをハイキューさんのインクジェットプリンター用デカールに印刷します。
1発目はこんな感じ、悪くなさそうです。
しかしながら、十分に乾燥させずにクリアを吹いてしまったため、1トライ目(写真下)はインクが滲んでしまいました。我慢できない男です。
同じ轍を踏むまいと2トライ目はしっかり乾燥させ、クリアも薄吹きを繰り返しました。
貼り上がった姿を遠目に見るとこんな感じ、すこーしオーバースケールやけど結構いい感じでは??
今回初めて自作デカールを使ってみましたが、かなりお手軽で良いもんですね
次は何に使おうかなあ...
そしてここらでモチベ維持のためにブンドド、たまらん
満足ゆくまでブンドドした後は、手付かずだった脚と吊るし物をこさえていきます。
脚はこんな感じ、パイピングは気が向けば目立つやつを施すことにします(フラグ)
オレオ部分は初めてミラーフィニッシュを使ってみました。結構良い感じです。
吊るし物第一弾は胴体下のセンターパイロンです。実機写真を見ると、増槽は搭載していなくてもパイロンは装着したままの状態が多いので取り付けることにしました。
ちなみにパイロン下側は溝を掘ってそれっぽくしております。何用の溝は知らんけど
お次は増槽、実機も死ぬほど汚いのでしっかり汚します。
デカールを貼り、つや消しクリアーで保護します。燃料給油口?の赤丸マークはキットのデカールには付属していなかったので、積みのF-16から拝借しました。
増槽の装着により地面とのクリアランスが確保できたので、へし折った機首下面のアンテナ×3を0.7mm厚のプラ板で再建します。
アンテナ断面が菱形になるよう削るのがそれっぽく見せるポイントですね
そんでもってミサイル、最近の仕様を再現するために短距離ミサイルはRaf Avi.さんのAAM-5をチョイス
ミサイルの色は機体よりも少し明るく見えることが多いので、308番に白を混ぜています。
よきかな
そして中距離ミサイルはハセガワのウェポンセットからAAM-4を選択、最近のアラートでよく見る左舷2本積みとします。
キットのままではフィンがものっそい分厚いので、透けない程度に薄く削ります。これするだけでクオリティ上がるので大変よろしい
実弾を再現するため、尾部の噴射口も開孔します
そんなこんなでAAM-4完成、またミサイル単体で写真撮るの忘れたよ...
吊るしものはこれで完了したので、残った小物を取り付けていきましょう
ピトー管を接着
そして垂直尾翼のマスバランスを取り付ければ...
1/48 ハセガワ F-15Jイーグルの完成です!
今回はなるべく最新の仕様を作りたかったので、形態II型の近代化改修機、そしてAAM-4,5それぞれ2本積みのアラート仕様を再現しました。
機体は近代化改修機を多く保有する小松基地の第306飛行隊から、92-8906号機をチョイス。いっつも飛実仕様ばっか作ってたので、実戦部隊仕様のイーグルは今回が初めてです。
メーカーの公式サイトに絶対載ってそうなアングル
空中給油機から撮影するとこんな感じだよね、のアングル
写真で見ると汚しもあんまり目立ちませんね。写りも若干ボンヤリしてるし。もっと上手く撮影したいなあ
それでは今回はこの辺で、また次回!!